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【25年7月改訂版】建築基準法25年4月改正でのカーポート設置、確認申請の流れ

  • 【25年7月改訂版】建築基準法25年4月改正でのカーポート設置、確認申請の流れ
2025年07月15日

弊社でブログ等でご紹介させていただいておりましたが、分かりづらいこと(お客様目線ではなかった)、また、弊社での解釈に間違いがあり、この記事で改定させていただきます。

簡潔化しておりますが、私どもが正しいと言い切れるわけではございません。
建築確認申請は、建築主が建物を建てる際に、建築基準法に適合しているかを確認するために、行政庁(建築主事がいる市区町村の役所)または民間の指定確認検査機関に申請するものです。

弊社にご相談いただいたお客様には、商品の仕様書と図面を送っています。
あわせて、お住いの建物の引き渡しの際の行政からの建築確認審査の検査証を持って、お住いの行政の建築課にご相談してくださいと申しています。
単に建蔽率(建ぺい率)、容積率だけでなく、防火地域、準防火地域、規制のある指定地区(美観地区など)も存在するからです。

建築確認検査の流れは、大きく分けて、着工前の「建築確認申請」と、工事完了後の「完了検査」の2段階があります。
建築確認申請では、建築物が建築基準法などの法令に適合しているか審査され、適合すると「建築確認済証」が交付されます。工事完了後には、完了検査を受け、適合していれば「検査済証」が交付されます。
「建築確認済証が見当たらない」という方(新築ではなく、既築のものを購入された場合など)は、まず建築物の建てられた自治体の建築係などに行き「台帳記載事項証明書」を確認ください。

手順

ステップ①

建物の引き渡し時の資料を確認する。そのなかで、「建築確認済証」か「検査済証」のどちらかが良いです。
ご自宅の住居の建蔽率、容積率に対して〇%になっているのか、規制の中で、余っている容積率は何平米あるのか、建蔽率も同様で、何平米余っているのかが大事です。
住宅の場所の用途地域(第一種低層住居専用地域 など)の記載のある資料も大事です。
風致地区や防火地区などの記載がある場合もありますので。

ステップ②

設置したいカーポートなどの屋根の商品とサイズを決めておく。これにより、設置可能な商品なのかを確認します。

ステップ③

依頼先に、ご希望の設置商品と①で述べた資料をもとに相談してみる。

ステップ④

弊社での今までのケースでは、⓵お客様が直接、地域の建築課に確認されたケース、⓶お客様が設計事務所に依頼されたケース、⓷弊社で近隣の設計事務所を調べて、代行のお願いをしたケースがあります。
ネットでも代行を請け負う旨のサイトもあります。

費用は色々ですが、依頼されるところによって金額が変わります。
先日は設計事務所に30万ほどお支払いされた方もおられました。弊社で聞いてみたところ、確認申請図書+検査済み証が揃っていれば、図書作成と代行手数料は5万円程度からです。
審査・検査手数料は高くても5万円だそうです(民間は速いが高いです)。手間とコストとのバランスになります。

■参考:都道府県別の指定確認検査機関一覧

一番気にすべき条件:建蔽率、容積率

建蔽率の計算式

建蔽率 (%) = (建築面積 / 敷地面積) × 100

<例:敷地面積が200㎡、建築面積が100㎡の場合>
建蔽率 = (100 / 200) × 100 = 50%
※住居地で60%までOKとすると20平米の余裕があります。

容積率の計算式

容積率(%) = 延べ床面積 / 敷地面積 × 100

建築面積への算入について

通常の場合

カーポートは、柱と屋根で構成されているため、建築面積に算入されます。

緩和措置の場合

一定の条件を満たすカーポートは、建築面積への算入が緩和される場合があります。
具体的には、以下の4つとなります。

①柱の間隔が2m以上・・・カーポートは一般的には柱間隔3mのものが多いですので問題なし。3本柱のカーポートの場合は柱の間隔が2m未満が多くご注意を!その柱側の部分の1mは緩和除外になります。

②天井の高さが2.1m以上・・・カーポートの有効高さは多くのメーカーが2.2mの高さを標準にしていますので問題ないと思います。また、サイクルポートなどの駐輪場は高さの設定が1.9m(H19)が設定されているためご注意ください!

③外壁のない部分が連続して4m以上・・・カーポートの奥行は一般的には5m以上が多く、問題ないと思います。

④地階を除く階数が1(1階)である・・・カーポートは1階に設置しますので問題なし。

カーポートは、端から1m以内の部分が建築面積に算入されない場合があります。
建蔽率への影響を小さくすることができます。一般的なカーポートは①~④の部分を満たすものが多いです。
以下の香川県の案内資料はあくまで香川県の判断として捉えて下さい。行政によっては、判断が分かれる場合もございます。

■参考資料:香川県土木部建築指導課の案内

容積率

カーポートの床面積は延べ床面積に含まれますが、容積率計算をする場合の延べ床面積には含まれません。
また、床面積は、建設省通達 住指発115号 床面積の算出方法を大半の自治体は採用しています。

⇒十分に開放性された門型・傘型のカーポートの床面積は、屋内用途部分のみを床面積に算入(通路部分は不算入)。
家+駐車場の延べ床面積の1/5まで駐車場の床面積は不算入です。
家の延べ床面積ではありませんのでご注意ください。

注意点

カーポートの建築面積への算入や、建蔽率・容積率への影響は、自治体によって異なる場合があります。事前に建築予定地の自治体に確認することが重要です。

最近の施工事例

弊社では、実際の施工写真や事例、お客様の声などを商品別で公開しています。事例を参考に、理想の外構プランをじっくりと考えてみてください。

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